FPCとは
FPC(Flexible Printed Circuits)はフィルム状で柔軟性のある基板です。
一般的にはフレキシブル基板と呼ばれることが多いです。
FPCは1960年代に宇宙開発・航空・軍事分野などで使用され始めました。
その後カメラ・電卓などの一般的な用途に転用され、機器の小型化に伴って急速に普及しました。
絶縁性を持った柔らかいベースフィルム(ポリイミド・ポリエステル等)に銅箔等の導電性金属を貼り合わせ、電気回路を形成しています。
FPCの特徴
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柔軟性が高い
FPCの材料であるプラスチック製フィルムは柔軟性が高く、一般的な硬質基板と違い、折り曲げることが可能です。 -
薄く軽量
柔軟性と同じく、フィルムは薄く軽量であるという特徴があります。
製品に組み込む上では大きな利点となります。 -
価格が高い
通常の基板と比較すると高価な傾向があります。
ただし、FPCは配線として使われるケースが多く、単純比較することはそれほどありません。
FPCの用途
FPCは電化製品に使用されることが多く、スマートフォンが代表的です。
前述の通り小型軽量であるため、携帯機器で重宝されています。
また、その柔軟性を活かして、ノートPCの蝶番部分やHDD(ハードディスクドライブ)などにも使用されています。
<参考文献>
https://www.mektron.co.jp/product/fpc/
https://www.elephantech.co.jp/pickups/what-is-flex-pcb/