磁気センサー

磁気センサー

磁気センサーとは

磁気センサーとは、磁気・地磁気の大きさと向きを検知することのできるセンサーのことです。
磁気センサーを用いることで、人間の目には見えない磁気を電気信号に変換することができます。

磁気センサーの原理

磁気センサーの動作には以下の原理が利用されています。

  • ホール効果
    電流に対して垂直に磁場をかけると、電流、磁場それぞれに直交する方向に起電力が現れる現象
  • 磁気抵抗効果
    磁界によって、固体の電気抵抗が変更する現象
  • 磁気インピーダンス効果
    外部の磁気によって、交流電圧と交流電流の比であるインピーダンスが変化する現象

磁気センサーの種類

磁気センサーは、その動作原理によって大別できます。
それぞれに特徴があり、使用に適した場所が異なります。

  • ホールセンサー(ホール素子)
    ホール効果を利用して動作する磁気センサーです。
    起電力を測定することで磁場を検出する事ができます。
    利用シーン:冷蔵庫の扉やノートPCのディスプレイの開閉検出などの非接触スイッチ
  • MRセンサー
    磁気抵抗効果によって磁場の大きさを測定するセンサーです。
    ホールセンサーと比較して、感度が高く消費電力が小さいことから使用頻度が増えてきています。
    利用シーン:電子コンパス(地磁気検出用途)、モータの回転・位置検出用途
  • MIセンサー
    特殊なアモルファスワイヤを使用し、磁気インピーダンス効果を応用した磁気センサーです。
    ホールセンサーに対し、10,000倍以上の優れた感度を持ち地磁気の微小な変化も高精度に測定することができます。また、消費電力も非常に小さいです。
    利用シーン:超低消費電流の方位検出(電子コンパス)用途、屋内測位、金属異物検出等

 

磁気センサーの製品一覧はこちら 

 

<参考文献>

https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/sensors/sensor_what2

https://toshiba.semicon-storage.com/info/application_note_ja_20210707_AKX00135.pdf?did=13338