積層セラミックコンデンサ

積層セラミックコンデンサ

積層セラミックコンデンサ

積層セラミックコンデンサとは

積層セラミックコンデンサはコンデンサの一種です。
コンデンサは電荷を蓄える役割を持っており、静電容量が重要な要素となっています。
積層セラミックコンデンサでは誘電体層を薄くする薄層化技術、積層数を増やす多層化技術を用いて静電容量の大容量化を実現しています。


積層セラミックコンデンサの用途

積層セラミックコンデンサは電子機器には欠かせない電子部品です。
代表的な例で、スマートフォンには約400~500個、ノートPCやタブレット端末においては約700~800個ものセラミックコンデンサが使われており、チップタイプのセラミックコンデンサによって機器の小型化、軽量化が実現しています。


積層セラミックコンデンサの製造方法

積層セラミックコンデンサは、小型化・耐久性が求められる宇宙機器用に開発されたものであり、他の種類のコンデンサとは製造方法が大きく異なっています。

まず原料粉末をペースト状にし乾燥させた誘電体シート(グリーンシート)を作り、この誘電体シートに金属ペースト(内部電極)をスクリーン印刷し、数100枚あるいは1,000枚以上を重ねた上でプレス、その後チップサイズに切断後、焼却炉で焼き上げます。
このような過程でセラミックスになったチップに、電極のペーストを焼き付けることで積層セラミックチップコンデンサとなります。



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<参考文献>

https://www.tdk.com/ja/tech-mag/condenser/005

https://www.tdk.com/ja/tech-mag/electronics_primer/5