抵抗器

抵抗器

抵抗器

抵抗器とは?

 

抵抗器は電気を流しにくくする電子部品です。

増幅やエネルギー変換といった機能を持たない、受動素子の一種です。

ありとあらゆる電子機器に数多くの抵抗器が使用されており、電子回路には欠かせない重要な部品です。

 

抵抗器の役割

 

抵抗器の主な役割は以下の4つに分けられます。

 

  • 電流制御
抵抗器を利用して電子回路の電流を定格以下に制御します。
例えば、LED回路においてLEDと抵抗を直列につなぐことで、発光に必要な適切な電流を流すことができます。

 

  • 電圧を分ける
二個以上の直列接続された各抵抗の大きさに比例して、電源電圧を分けることができます。
これを分圧といいます。

 

  • 電流検出
抵抗器に電流が流れた時、その両端には電圧降下が発生します。
この電圧値から回路に流れる電流を測定する事が可能です。

 

  • バイアスを与える
トランジスタなどを動作させるために、電圧を与えることを「バイアスを与える」と言います。
この時各端子に異なる電圧を印加する必要があり、抵抗器が利用されます。

 

抵抗器の分類

 

抵抗器には用途別に様々なものが存在しています。

機能としては、一般的に回路に組み込んで使用される固定抵抗器、回路の微調整に使用される半固定抵抗器、ボリュームのような抵抗値を変えて使用される可変抵抗器などがあります。

 

形状はリード付きタイプと面実装タイプがあります。

古くからリード付きタイプの抵抗器が使われてきましたが、近年では機器の小型化に伴い面実装型のチップ抵抗器が主流となってきています。

 

抵抗体の材質は、炭素被膜(カーボン)、金属皮膜、酸化金属皮膜、メタルグレーズなどの被膜タイプと、金属板や金属線、金属箔を用いたもの、酸化金属セラミックスを用いたタイプなどがあります。

 

 

抵抗器の製品一覧はこちら 

 

<参考文献>

https://industrial.panasonic.com/jp/ss/technical/b1

https://www.koaglobal.com/product/library/resistor/basic