アイソレーションアンプとは
アイソレーションアンプは、入力/出力間が電気的に絶縁されながら、アナログ信号を伝達することのできる増幅器です。
ここで使われる方式には光、磁気などがありますが、光を使う場合はフォトカプラ、磁気の場合は小型トランスが用いられます。
アイソレーションアンプの特徴
アイソレーションアンプは、電気的に絶縁するという特徴をもっているため、使用することで以下のような様々な利点があります。
- 入力側と出力側の電流の漏れが無いため、感電の危険性が無く、安全を確保する事ができる。
- 電位の異なる信号を処理し、高電圧の混色がある場合でも後段回路の保全ができる。
- 入力側と出力側に高電圧ノイズがあっても動作するため、コモンモードノイズの混入を防止することができる。
アイソレーションアンプの用途
アイソレーションアンプは、ノイズの多い環境・高電圧が存在する環境で使用するのに適しています。
具体的な使用例は以下の通りです。
【電車車両】
- 架線電圧、電流の監視、駆動動力系の監視
- 電車等での車両間の制御信号インターフェースなど
【FA関係】
- 大型電源の制御信号の伝送用途
- 各種センサ、制御機器間のインターフェース
【発電設備】
- 直列接続された各バッテリーセル、太陽電池セルの端子電圧の監視
- パワーコンディショナー制御信号の伝送用途
- 発電部、制御部間のインターフェース
<参考文献>
https://www.gec-tokyo.co.jp/design-notes/gmc-isolation-amplifiers-technology-notes_part-1