パワーマネジメントICとは?
パワーマネジメントとは、機器の多機能化と省電力化を目的に電源を管理する機能です。
このマネジメントを行うICをパワーマネジメント用ICと呼びます。
パワーマネジメント用ICには、単純なリニアレギュレータICやスイッチングレギュレータIC、多機能のシステム電源ICの他に、待機時に負荷への電力供給を停止したり、電源シーケンスを制御するロードスイッチICなども含まれます。
電源ICの種類
電源ICには大別してリニア型、スイッチング型があげられます。
回路上で電源ICを適切に選択し適切な場所に配置することで、機器のパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。
- リニア型
LDOや3端子レギュレータに代表されるシリーズレギュレータとシャンとレギュレータがあります。
外付け部品が少なく安価で低ノイズ・高精度のローカル電源を手軽に作り出すことが可能です。
ただし、損失が大きく(効率が悪い)、また降圧ができないため、最近は使用されない傾向にあります。
- スイッチング型
一般的にDC/DCコンバータと呼ばれます。回路構成によって昇圧・降圧のどちらも可能です。
損失が少ない(高効率)ですが、外付け部品が必要であり、回路規模が大きく高価となります。
直流電圧をスイッチング(~1MHz)して平滑し所望の直流電圧を形成するので、スイッチングノイズが重畳しノイズが大きくなります。
<参考文献>
https://toshiba.semicon-storage.com/jp/semiconductor/knowledge/e-learning/discrete.html