インテリジェントパワーIC

インテリジェントパワーIC

インテリジェントパワーICとは

インテリジェントパワーICは、電力管理や制御を行う集積回路(IC)の一種です。
内部の構成、用途によって以下の3種類に分類されます。

  1. ハイサイドスイッチ
  2. ローサイドスイッチ
  3. ゲートドライバー

インテリジェントパワーICの特徴

インテリジェントパワーICは主に電力制御、モータ駆動、バッテリーマネジメントを目的として使用されますが、それぞれの分野に適した動作をするために様々な機能を持っています。

電力制御の場面においては、電源の変動や負荷の変化に対応して電力供給を制御する機能、モータ駆動の場面ではモータの効率を最適化し、トルクや速度を制御するために、電流センシング、PWM制御、位置検出などの機能が活用されます。
他にも保護機能や診断機能により、システムの安全性や信頼性を向上させることもできます。

インテリジェントパワーICの用途

インテリジェントパワーICはあらゆる分野で活用されていますが、車載分野においては特に広範にわたって重要な役割を担っています。

インテリジェントパワーICが自動車の中でどのような使われ方をしているのか、代表的な例を挙げてご紹介します。

  • パワーサプライ
    エンジン制御ユニット(ECU)や車載ディスプレイなどの各種電子デバイスに安定した電力を供給しています。
    電力供給の安定は、車両のパフォーマンス向上、燃費の最適化につながっています。
  • バッテリーマネジメントシステム(BMS)
    電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)ではバッテリーマネジメントシステムが充放電の制御を行いますが、インテリジェントパワーICは、バッテリーの状態監視、バランス充電、過充電・過放電の防止などBMSの機能を支える役割を果たしています。
  • 照明制御
    ヘッドランプ、テールランプ、インテリアライトなどの照明を制御し、省エネルギー化や安全性の向上にも貢献しています。
    また、近年登場したアダプティブヘッドランプやデイライト・ランニング・ランプなどの照明システムにも応用されています。

 

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<参考文献>

https://toshiba.semicon-storage.com/jp/semiconductor/product/intelligent-power-ics.html