ボルテージディテクタとは
ボルテージディテクタは、主に電子機器の電源電圧を監視する目的で使用される電源ICの一つです。
電圧がしきい値を下回った状態や、一定以上の電圧に達したことを監視・検出することができます。
リセットIC、電源監視ICなどとも呼ばれています。
ボルテージディテクタの役割
ボルテージディテクタはその特性から、非常に幅広い用途で使用されているICです。
その一部をご紹介します。
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マイコンの安全な起動
MCUには最低動作電圧が定められていますが、これを下回る電圧が供給されている状態、電源電圧が不安定な状態でMCUが起動すると誤動作を引き起こします。
それによって機器自体も誤動作を起こし、故障してしまう可能性もあります。
ボルテージディテクタは、電源ICの出力電圧を監視し、MCUの動作電圧以上になったタイミングでMCUへのリセット信号を解除することで、MCUを安全に起動させることができます。 -
バッテリの使用時間を延ばす
バッテリは、残量がゼロに近づくと出力電圧が急激に下がってしまいます。
そのため、バッテリ動作の機器においては、出力電圧の低下が加速する前に機器の動作を制御しないと、誤動作・故障につながります。
そこで、ボルテージディテクタを使い出力電圧を監視することで、電池電圧が急激に低下する前にリセット信号を発し、機器の動作を制御できます。
<参考文献>
https://www.ablic.com/jp/semicon/products/power-management-ic/voltage-detector-reset-ic/intro/